月に10冊は本を読んでいる、まにゃです!
読書ジャンルは、「投資」「副業」「節約」「節税」「子育て」「その他実用」。
今回は、「その他実用」に入る、「ファクトフルネス 10の思い込みを乗り越えデータを基に世界を正しく見る習慣」を紹介。
いろんな情報を集めていると、統計データなどを目にする機会が多いです。
そのデータを正しく理解して、判断材料にすることはとても大事。
どんな人にもおすすめできる本です。
・思い込みで誤った捉え方をしていることに気付ける
・データを正しく見るための考え方がわかる
・情報発信者に踊らされなくて済む
・世界の正しい姿がわかる
・世の中に対してポジティブになれる
- 第1章 世界は分断されているという思い込み
- 第2章 世界はどんどん悪くなっているという思い込み
- 第3章 世界の人口はひたすら増え続けるという思い込み
- 第4章 危険でないことを恐ろしいと考えてしまう思い込み
- 第5章 目の前の数字が1番重要だという思い込み
- 第6章 1つの例がすべてにあてはまるという思い込み
「ファクトフルネス 10の思い込みを乗り越えデータを基に世界を正しく見る習慣」は2019年1月に出版された本です。
出版されてから時間が経過していますが、いまだに素晴らしい本としてよく紹介されています。
第1章 世界は分断されているという思い込み
多くの人が、「世界は分断されている」という思い込みを持っている。
それを避けるためには、「分断を示す言葉」に気づくこと。
多くの場合、実際には分断はなく、誰もいないと思われていた中間部分に大半の人がいる。
分断本能を抑えるには「大半の人がどこにいるか」を探すこと。
途上国・先進国などと世界を2つに分けたがるが、それはもう古い。
例えば、「女性1人当たりの子供は少なく、子供の死亡率が低い」っていうのは、今ではどの国でも共通したものになってきている。
途上国でもその傾向がある。
低所得国に住んでいるのは世界の人口の9%しかいない。
しかもそのうちほとんどの人が想像するほど苦しい暮らしをしているわけではない。
世界には56億人の見込み客がいる。
生活水準が上がるにつれ、生活用品やスマートフォンなどの購買意欲も高まっている。
そういう人たちを貧困層だと思い込んでいるうちはビジネスチャンスに気づかないだろう。
テレビなどのメディアでは、本当に一部の貧困層を取り上げることが多いから、それを見ている私たちは、それが大部分と勘違いしちゃうんだろうね。
第2章 世界はどんどん悪くなっているという思い込み
世界はどんどん悪くなっているという思い込みをしている人も多い。
それは、「ネガティブ本能」が働いているから。
実際は、世界はよくなっていっている。
過去20年の間に極度の貧困にある人の割合は半分になった。
悪いもの(犯罪など)は減り続けている。
そして、いいもの(識字率など)は増え続けている。
世界はどんどん悪くなっているという思い込みの原因は、「悪いニュースはすぐに広がる」ため。
物事が良くなったとしても、ニュースで取り上げられることがあまりないため、そのことについて知る機会は少ない。
すると、世界について実際より悪いイメージを抱くようになり、暗い気持ちになってしまう。
ネガティブ本能を抑えるには「悪いニュースの方が広まりやすいこと」に気づくこと。
私はもう10年以上、ニュース番組を見ていません。
変にネガティブにならなくていい♪
第3章 世界の人口はひたすら増え続けるという思い込み
世界の人口はひたすら増え続けるという思い込みをしている人も多い。
それは、「直線本能」によるもの。
「グラフはまっすぐになるだろう」という思い込みに気づこう。
実際には、直線のグラフの方が珍しい。
S 字カーブ・滑り台の形など、グラフの形状は様々。
すでに子どもの人口は横ばいになっている。
世界的に見て女性1人当たりの子供の数の平均が激減している。
1965年は5人だったのが、2017年には2.5人になっている。
一方、生まれてからすぐに死ぬ人が減ったので、大人の人口が増えている。
高齢者が増えたというわけではない。
他の本に、「世界人口は近いうちに減少に転じる」と書かれていて知りましたが、これは驚きの事実だった。
少なくとも自分が生きている間、世界人口は増え続けると思ってた。
第4章 危険でないことを恐ろしいと考えてしまう思い込み
危険でないことを恐ろしいと考えてしまう思い込みもよくある。
それは「恐怖本能」があるから。
「恐ろしいものには自然と目がいってしまう」ことに気づこう。
恐怖と危険は違う。
リスクは危険度と頻度、言い換えれば質と量で決まる。
リスク=危険度×頻度
リスクの度合いで見ると、リスクが高いものは減っている。
例えば、自然災害で亡くなる人は激減。
戦争や紛争による犠牲者も激減。
飛行機事故も激減したが、起こった少ない事故が大きく取り上げられるため、あたかも頻繁に起こっているように錯覚してしまう。
戦争や自然災害が起こったというニュースは見るけど、それらが減ったというニュースは見ないよね。
第5章 目の前の数字が1番重要だという思い込み
目の前の数字が1番重要だという思い込みもある。
それは、「過大視本能」によるもの。
「ただ1つの数字がとても重要であるように勘違いしてしまうこと」に気づこう。
それを回避するためには、他の数字と比較したり、割り算をしたりすることによって同じ数字から違う意味を見いだす。
例えば、赤ちゃんの死亡数。
ある1年だけ見ると多い気がするが、前年など過去と比較するとどんどん減っているということもある。
「80・20ルール」を知っておこう。
人はなにかの数字を並べたとき、どの項目も同じくらい重要だと思いがち。
でも、多くの場合はそうではない。
全体の8割を占める項目が、重要度が高い。
そして大体2割の項目が全体の8割を占めている。
これが「80・20ルール」。
家計の支出も、全体の8割を占める2割の項目の削減を検討すれば効率的!
割合も大事。
赤ちゃんの死亡「数」が減っている理由が、出生数が減っているからだとしたら?
死亡「率」が下がっているかどうかを確認しよう。
第6章 1つの例がすべてにあてはまるという思い込み
1つの例がすべてにあてはまるという思い込みもある。
それは、「パターン化本能」によるもの。
「ひとつの集団のパターンを根拠に物事が説明されていたら」それに気づこう。
例えば、仰向けよりもうつ伏せのほうが嘔吐物で窒息しにくいといっても、意識のない兵士と眠っている赤ちゃんでは違う。
にもかかわらず、赤ちゃんもうつ伏せが推奨された時期があった。
これは怖いですね!
今では、赤ちゃんは絶対うつ伏せにさせないと言われているのに・・・。
「過半数」という言葉にも注意。
過半数とはいえ、51%か99%で全然違う
他にも、
・第7章 すべてはあらかじめ決まっているという思い込み
・第8章 世界は1つの切り口で理解できるという思い込み
が紹介されています。
この本を読んでデータを正しく読む力を身に付けて、情報発信者にまんまと踊らされないようにしよう!
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