投資歴10年超えの、まにゃです!
投資はひたすら勉強。
ということで、投資の本を読み続けています。
投資スタイルは人によって様々。
たくさんの本を読んで、多面的に捉えるのが大事。
さて今回は、「あなたが投資で儲からない理由」という本を紹介!
特にこの本は、一般的に「長期分散積立投資」がいいと言われている中で、それをそのまま鵜呑みにしてはいけないということが書かれていて非常に有益。
投資初心者におすすめ!
・投資でおさえておくべき考え方がわかる
・長期分散積立投資のリスクがわかる
・投資信託は初心者向けではないことがわかる
・一般的に良しとされていることを鵜呑みにしてはいけないことがわかる
・債権や外貨保険の見方がわかる
- 第1章 儲からないには理由がある
- 第2章 投資の常識に潜む罠
- 第3章 株で儲かる人・儲からない人の境界線
- 第4章 投資信託は罠だらけ
- 第5章 債券・外貨保険 ここにもある勘違い
- 第6章 後悔しないための5つの原則
「あなたが投資で儲からない理由」は、2021年7月に出版されました。
比較的新しい本です。
第1章 儲からないには理由がある
長期積立分散投資が常に正しいわけではない
長期・積立・分散投資が常に正しいとは限らない。
こうした投資手法は間違いではないし、多くの一般の人にとっては比較的簡単にできて一定の効果があることは確か。
とはいえ、常に正しいというわけではない。
この投資法を行う上で必要なことは、以下の通り。
①自分でリスクを取る勇気があること
②自分の頭で考えること
③最低限の勉強をしておくこと
投資で最も大事なことは自分の頭で考えて判断すること。
「難しいことを考えずまずを始めよう」という言葉に惑わされてはいけない。
これ、言っちゃうことがあるけど、確かに理解せずに始めるのはよくないよね・・・。
失敗する人の特徴
お金に執着する人ほど投資に失敗する。
損したくない願望が強い人の大きな弱点。
また、お金を得る喜びよりも失う悲しみの方が強い人、つまり、儲からなくてもいいから損をしたくないという気持ちが強い人も失敗しやすい。
そんな人はリスクを取れなくなるので、リターンを得ることができない。
コロナショックの時に株を手放した人は危ない。
暴落した時に売るのは絶対にやってはいけない。
なぜなら、暴落した時点で損を確定してしまうと、その後の戻り相場で取り戻すことはできないから。
もし市場全体に投資するようなインデックス投資をしているのであれば、慌てる必要は全くない。
株式市場というのは永遠に上がり続けることもないが、下がり続けることもないから。
第2章 投資の常識に潜む罠
投資をしていれば長い目で見て損することはないという考え方がある。
しかし、一定の効果はあるが万能というわけではない。
これ、過去20年の実績でインデックスに投資し続けたら損した人がいなかったという結果のことを指していると思う。
リスクというのは、「投資した結果がぶれること」と定義される。
収益のブレは長期投資では小さくなりやすい。
なぜなら、長く投資をすればその変動幅は平均値に近づくから。
一方、リスクを「損すること」に限定して解釈した場合は、リスクを低減するというのは明らかに間違い。
リスクの大きさは投下金額×投下期間に比例する。
つまり、多くの金額を投入すれば、儲かる時はたくさん儲かるが、逆に損する時も損失が大きくなる。
投資しようとする期間が長くなるほど株価が何倍にもなる可能性がある一方で、リーマンショックやバブル崩壊などのような大きな下落に遭遇する可能性も高くなる。
数千万円を投資運用している人は1日で会社員の1か月分の給料ぐらい含み損が出ていることがよくある。
長期になればなるほど不確実性は高まり、損失の可能性も大きくなるのは当然。
逆に言えば儲かる可能性も大きい。
普通はリスクが小さくなる=損をする可能性が少なくなる、と理解しているため、勘違いが生まれてくる。
そうではなく、ぶれ幅が少なくなるということ。
また、あくまで期待リターンがプラスの市場に投資した場合にプラスになる。
長期投資によるリスク低減も、分散投資を組み合わせることによって初めてその効果が入ってくる。
その他、本当に効果的な分散投資や積立投資について書かれています。
第3章 株で儲かる人・儲からない人の境界線
株式投資は性格のいい人ほど損をする
株式投資がうまくいく人の性格と特徴は以下のとおり。
①人と違うことが平気でできる
②情報を自分で確かめる
③自分の頭で考える
初心者はナンピン買いに注意
株価下落時に買い足しするのは初心者がはまりやすい罠。
ついついナンピン買いをしてしまう理由は以下の通り。
①損をするのが嫌
②自分の買値を基準にする
③コストを下げれば安心
自分の判断が間違っていたということを認め止めたくない心理から来る。
正しいナンピン買いとは、新規でその株を買いたい時に買うこと。
第4章 投資信託は罠だらけ
初心者はまず投資信託から、は間違い
「初心者はまず投資信託」「少額から気軽に始めよう」というのに引っかかってはいけない。
投資信託は、自分ではできないことをやってもらうための仕組み。
投資をするのはあくまでも自分であり、投資信託を運用している会社はあなたの委託を受けて運用代行しているだけ。
つまり、全ての運用結果の責任は運用者にあるのではなく、任せたあなたにある。
よく分からないから投資信託にしておくのではなく、ちゃんと自分で理解し判断してから始める。
初心者はまず投資信託からではなく、まず自分のリスク許容度を知り、投資する株式や債券について最低限の知識を得ること。
「信託財産留保額なし」がいい?
「信託財産留保額なし」がいいように思われるが、そうではない。
信託財産留保額なしということは、解約にかかる費用を、運用を続けている人が負担するということ。
つまり、長期投資をしている人は短期で売ってしまう人の費用を負担するという不合理なことになってしまう。
しかし、信託財産留保額が無い方が好まれるので増えてきている。
とはいえ、これは解約で発生する費用を誰がどの時点で負担するかということであり、予め受益者が納得しているのであれば、どちらでも構わない。
それほど目くじらを立てる必要はない。
年齢に応じて資産割合を変える?
年齢に応じて資産の割合を変えていく投資信託があるが、リスク許容度を年齢だけで判断するのは危険。
リスクは年齢で決まるものではない。
テーマ型投信はアクティブ型と同じ
テーマ型投信は買ってはいけない。これはインデックスではなく、アクティブ型と同じ。
テーマに分かれていてわかりやすいことが儲かるとは限らない。
また、すでに高値になっている場合が多い。
短期的にはあがるかもしれないが、長期投資にテーマ型ファンドは向いていない。
ジュニアNISA1年目、テーマ型ファンドを購入していました。
案の定、成績が悪い!
投資信託の分配金はどうする?
投資信託の分配金は受け取らない方がいい。
理由は以下の通り。
①運用資産が減る
②課税される
③もらったら使ってしまう
分配金の意味をよく考えてから購入すること。
リスクコントロールで大事な事
リスクをコントロールする上で大事なことは、自分の全体の資産の中でリスク資産の割合をどれくらいにするかということ。
初心者向けのポートフォリオというものは存在しない。
第5章 債券・外貨保険 ここにもある勘違い
債権は安全?
債権は安全と見ると痛い目にあうことも。
今のような低金利時代に債権はどうだろうか。
安全資産としての債権はあってもいい。
例えば、個人向け国債変動10年など。
ただし外国債券、それも新興国通貨建ての高金利債券は買わない方がいい。
資産分散で外貨を持つことは意味がない。外国資産と外貨は違う。
理屈の上では資産分散になるかもしれないが、実際は日本に住んでお金を使うことになるので実効性という意味ではあまり意味がない。
高金利の国債は必ずしも美味しくない
高金利の債権が発行されている、すなわち、その国の金利が高いということは、多くの場合その国がインフレ傾向にあるということ。
もし長期にわたってインフレ率が高いなら、物価の上昇が続くため、その国の通貨の購買力は低下する。
結局、購買力の低下幅がより大きい通貨は、低インフレで低金利の通貨に対して長期的には下落する。
いくら高金利通貨の債権を持っていても、最終的には為替レートで調整され、国内の債券を持っているのと何ら変わりはなくなる。
保険で資産運用はできない
保険とは本来、掛け捨てで成り立っている。
貯蓄と保険は全く正反対のもの。
よく言われていることなので割愛!
第6章 後悔しないための5つの原則
最後に、後悔しないための5つの原則について以下の通り書いてあります。
①投資は後ろめたいことではない
②自分の勝ちパターンを持て
③投資家の仕事は待つこと
④頭を柔らかくしないと儲からない
⑤無理をしてはいけない
詳しくはぜひ、「あなたが投資で儲からない理由」を読んでみてください。
一般的に良しとされていることの裏側までしっかり理解できておすすめ!
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