節税のためには必須となる「確定申告」。
めんどくさそうと思いますよね?
意外と、必要な書類を事前に準備してしまえば、30分くらいでできてしまいます。
しかも、家のパソコンまたはスマホで。
さらに、税務署に行かなくても、郵送や電子的なデータ送信を選べます。
私は以下の条件で、国税庁の確定申告書等作成コーナーを利用して確定申告書を作成したので、具体的な手順をスクリーンショットつきで紹介します。
・片手間副業、株式投資をしている会社員
・給与所得と雑所得、株式の譲渡損、配当金がある
・副業の経費を申告するため「白色申告」する
・株式の譲渡損と配当金の「損益通算」をする
・前年からの「損失繰越」をする
・「iDeCoの所得控除」を年末調整で申告済み
・「生命保険料控除」を確定申告する
・「ふるさと納税」を確定申告する
・扶養や配偶者控除などその他の特別な控除は無し
・特定口座<源泉徴収なし>を利用
税金の還付を受ける場合は過去5年前分までいつでも受けるけてくれるよ!
確定申告のために準備するもの
確定申告をするためには、所得に関係する各種書類を参照する必要があります。
そこで、まずは以下のものを準備しましょう。
① 1月ごろに会社からもらう源泉徴収票
② マイナンバーカード
③ 申告される方名義の預貯金口座番号が分かるもの
④ 特定口座年間取引報告書
⑤ 上場株式配当等の支払通知書
⑥ ふるさと納税の寄付証明書
⑦ その他、年末調整で保険料などの控除をしていなければそれに関する証明書
⑧前年に提出した「確定申告書付表(上場株式等に係る譲渡損失の損益通算及び繰越控除用)」の控え
④と⑤は利用している各証券会社のHPからダウンロードできます。
xmlデータでダウンロードできる場合は、そちらを選択。
⑥~⑧は該当者のみです。
私が該当しているので、載せています。
具体的な確定申告の手順
まず、副業での雑所得及び経費を申告する場合は、「白色申告」になるので、「収支内訳書」および「帳簿」の作成が必要です。
「収支内訳書」は国税庁のHPから作成できますが、「帳簿」は無料の会計ソフトを利用したほうが楽なので、以下を参考に作成してみてください。
白色申告で使える無料の会計ソフトを比較した結果、最強の「やよいの白色申告オンライン」の使い方を徹底解説
続いて、国税庁の確定申告書等作成コーナーを利用した「確定申告書」の作成です。
確定申告の「新規作成」を押すと、以下の画面が出てきます。
所得税の確定申告を行うので、「所得税」というボタンを押します。
事業所得の申告
続いて、各種所得の申告画面が出てきます。
「白色申告」する場合は、「事業所得」の「入力する」ボタンを押す。
ここで、無料の会計ソフトで作成した「収支内訳書」を見ながら記入します。
私が作成した収支内訳書は以下の通り。
収入から売上原価を差し引いた所得と、最後のほうに計算されている所得金額(収入から売上原価、経費などを差し引いた金額)を使います。
確定申告書作成画面ではこれを以下の通り記入します。
続いて、「雑所得の中の源泉徴収されている収入の内訳入力」をします。
これは何かというと、不動産クラウドファンディングの分配金です。
株式の配当金は雑所得ではないので注意。
他に対象となる所得があるか調べましたが、一般的に投資対象となるものの中にはなさそうでした。
不動産クラウドファンディングのサイトから「利益分配金明細書」を閲覧。
私の場合、以下のような内容でした。
4カ月くらいしか運用してないのに、利回り高いですよね!
約15,000円源泉徴収されています。
これを、確定申告書作成画面で以下のように記入。
以上で事業所得の記入は終わりです。
配当所得の申告
続いては「配当所得」の「入力する」ボタンを押す。
「1配当所得の課税方法の選択」では、「損益通算」をする場合、「申告分離課税」を選択します。
続いて、「2 株式等の売却・配当・利子等の入力」で「特定口座年間取引報告書」の内容を入力するボタンを押す。
私はSBI証券を使っていますが、特定口座年間取引報告書をxmlデータでダウンロードできたので、上の「データで交付された・・・・入力」ボタンを押し、ファイルを選択したら終了。
続いて、「配当等の支払通知書」の内容を入力します。
ここで、「上場株式配当等の支払通知書」の出番。
上記のような内容であれば、例えば三菱重工業なら以下のように記載します。
続いて、前年に「損失繰越」をしている場合は、以下で申告します。
以上で、「配当所得」についての申告は終わり。
給与所得の申告
続いて、「給与所得」の入力。
会社からもらえる「源泉徴収票」を参照します。
これの記載方法は作成画面にイラストつきで詳しく記載されているので割愛します。
分離課税の所得の申告
続いて、「分離課税の所得」の申告です。
「配当所得」の申告のところで「分離課税」を選択していれば、株式の譲渡所得や配当金が自動で計算されます。
私の場合、株式の譲渡損が配当金を上回るので、損益通算した結果、配当所得が0円になっています。
所得控除の申告
続いて、「所得控除」の申告です。
年末調整していれば、「給与所得」で入力した内容が反映され、社会保険料控除や生命保険料控除、小規模企業共済等掛金控除(iDeCoはここ)が表示されています。
私は年末調整で生命保険料控除をするのを忘れていたので、「生命保険料控除」を入力しました。
また、確定申告する人がふるさと納税をしている場合、ワンストップ特例をしていたとしても、必ず「寄付金控除」に寄付内容を記入しましょう。
複数寄付をした場合は、以下のようにまとめて大丈夫。
以上で、所得税に関する申告は終わり。
住民税に関する申告
続いては住民税に関する申告です。
配当所得については自動記入されていて、特に記載すべきものはないです。
以上で、住民税の申告については終わりです。
特に書くことがなかったですね。
すべて入力を終えると、以下のように還付金額が表示されます。
やったー、確定申告のおかげで3万円以上還付される!
ちなみに、税金の還付を受ける場合は「還付申告」になります。
還付申告は過去5年まで遡って、いつでも申告できます。
通常の確定申告は2月~3月と決まっているけど、そうではないので要確認。
以上、この記事がお役に立てば嬉しいです!
「レベル別会社員の節税術」という本を読むと、確定申告の内容がよくわかるのでおすすめ!
年間30万円お得になった!レベル別 会社員の節税術【国税庁相談済み】: 生涯手取り年収が数百万円単位で変わる! 実践シリーズ (実践文庫)
【関連記事】
所得税の計算方法を知って会社員でも節税!多く源泉徴収された税金が還付される。
サラリーマンが個人でできる節税対策とは?所得控除・iDeCo・ふるさと納税などまとめ
★にほんブログ村に参加しています★
クリック頂けると嬉しいです!