「個人投資家にとっては個々の株式を売買したり、プロのファンドマネージャーが運用する投資信託に投資するよりも、ただインデックスファンドを買ってじっと待っている方が遥かに良い結果を生む」
これは、「ウォール街のランダムウォーカー」という名著に書かれている言葉です。
これを実践した日本人投資家が書いた本があるんですよね!
その名も「お金は寝かせて増やしなさい」♪
え、何それ!?お金が寝て増えるなんて、楽して儲かるじゃないの!?怪しい・・・。
楽して儲かるわけではないけど、この本に書かれていることを堅実にやれば、長い時間をかけることでお金が増える可能性は高まります。
どんなことが書かれているかポイントを紹介するね!
- インデックス投資がおすすめな理由
- 重要!インデックス投資を始める前に
- 自分のリスク許容度を知る方法
- 資産配分の肝は意外にも国内債券
- 債権のインデックスファンドはどれがいい?
- 年に1回だけやった方がいいこと
- 失敗しないインデックス投資の手順まとめ
- その他、これは!と思ったトピック
インデックス投資がおすすめな理由
世界中に分散したインデックスファンドに積立投資して長期保有することをインデックス投資という。
投資信託についてはこのブログでも紹介しているので、以下の記事などを見てみてください♪
1.手間がかからない
2.実は世界標準のスタンダードの投資方法
3.お金の基礎知識として日常生活に役立つ
投資信託からコストが低いインデックスファンドを選び、それを毎月積み立てて長期保有するだけ。
重要!インデックス投資を始める前に
①家計の状況を把握する
家計簿をきっちりつける必要はなく、ざっくりとした1か月の生活費が把握できれば十分。
簡単な方法は、ある月に銀行口座に給料が入ってから、ちょうど1ヶ月後にそれがいくら残っているかを見る方法。
②生活防衛資金を貯める
生活費の2年分。生活防衛資金を貯めながら投資をしても良い。
その場合は、リスク許容度が半減していると考えるべき。自分が思っているよりもずっと保守的に考える。
③自分のリスク許容度を知る
リスク許容度とは、投資家の許容できるリスクの範囲のことで、資産運用で発生する損失を1年間でどの程度受け入れられるかの度合いを言う。
自分のリスク許容度を知る方法
リスク許容度は個人で全く違うので自分で考えて把握するしかない。
ここでは、考え方の例を挙げる。
①年間の貯蓄可能金額の範囲内
例えば年間50万円貯蓄できる家計であれば、最悪の事態として年間50万円までの損失であれば1年でリカバリーできるので、よしとするといった具合。
②公的年金を運用するGPIFが負っているリスクの範囲内
公的年金の運用で負っているリスクの範囲内であれば、比較的安全なレベルではないかという考え方。
年金資金の運用は年間12.2%というリスクを取っている。
金融の世界では年間リスクの2倍の損失をみておけば最悪のケースに備えられる可能性が高いと考えることが多いので、リスクは年間24.5%となり、最悪で年間マイナス25%程度の損失を覚悟しておけば良いという考え方。(2017年出版時の数字)
③夜ぐっすり眠れるかどうか
あなたが夜ぐっすり眠れる資産配分になっていれば、あなた自身にとって最適だとする考え方。
私はリスク許容度について全然考えていなかったので、これからしっかり勉強して把握して、リスクから資産配分を考えます!
資産配分の肝は意外にも国内債券
株式クラスと債権クラスという値動きが違うアセットクラスを組み合わせることによって分散効果が働き、あまり期待リターンを下げずにリスクを効率的に下げることができる。
★著者が債券クラスに外国債券を組み入れていない理由
一見魅力的に見える高金利の外貨は、長期的には通貨自体が安くなって金利差は相殺されてしまうという考え方がある。
この考え方に従うと、国際債券クラスの期待リターンは、結局国内債券の期待リターンと同じということになる。
それなのに為替リスクがあるため、リスクは高い。
債権のインデックスファンドはどれがいい?
2017年以降、日本の中央銀行はマイナス金利政策をとっているので、さらに金利が下がる方向よりも、金利が上がる方向に大きな余地があると考えられる。
そこで、国内債券インデックスファンドに投資してしまうと、金利上昇局面で国内債券インデックスファンドの基準価格は下がることが運命づけられてしまうようなものなので、非常に買いにくい局面が続いている。
その場合、何がおすすめなのかはぜひ本を読んでみてくださいね♪
年に1回だけやった方がいいこと
運用していく中で崩れてきた資産配分を所定の比率に戻す作業(リバランス)。
資産配分が崩れたままだと、知らない内に過剰なリスクを取ってしまう恐れがある。
具体的には、自分が決めた資産配分と比べて比率が大きくなりすぎた資産クラスのインデックスファンドを売って、比率が小さくなりすぎた資産クラスのインデックスファンドを買うという作業をする。
失敗しないインデックス投資の手順まとめ
1.家計の状況を把握する
2.生活防衛資金を貯める
貯蓄しながら投資を始めてもOK
3.自分のリスク許容度を把握する
4.資産配分を決める
5.ネット証券の口座を開く
6.決めた投資商品に毎月1回積み立てて寝かせる
7.年に1回バランス
その他、これは!と思ったトピック
・証券会社選定ポイント
・ロボアドバイザーは?
・なぜ株式が右肩上がりに上昇してきたのか
・今後も起こる大暴落、その時どうする?
・どうしても売りたくなった時は
・著者の2004年からの投資経験
・インデックス投資の出口戦略
リスク許容度や出口戦略、長期投資の実体験談がここまで書かれた本はなかなかありません。
資産形成をこれから考えている人は、ぜひ読んでみてください♪
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