子供の金融教育に真剣に取り組んでいる、まにゃです🐈
子供の将来のためにも、まずは親である自分が金融リテラシーを高めて、それを子供たちに教えてあげようと思っています。
会社員だけしていれば老後も豊かに暮らせる時代ならいいんですが、子供たちが老後を迎えるころには今よりもっと経済的に厳しくなっていることが予想されます。
そんな子供たちにこれからを生きる力を教えるためにも、まずは自分がやらないと!
と思っている時に、「子どもにおこづかいをあげよう!」という本に出会いました。
なんとそこには、「おこづかいを通した金銭教育は5歳から」といったことが書かれていました。
おこづかいといえば中学生や小学生というイメージでしたが、なんと5歳から。
わが子がお金で一生困らない、経済的に自立した大人になる、幼児・小学生の親がいま読んでおきたい「おこづかいプログラム」の本。
とても参考になったので詳しくご紹介します。
「子どもにおこづかいをあげよう!」の概要
リアルマネー「おこづかい」でお金を扱う練習をすれば、将来の家計管理や金銭管理もできる大人に育つはず。
親子でおこづかい契約を結び、子どもが「家のシゴト」を引き受け親からおこづかいをもらう「おこづかいプログラム」は、働くことの大切さや社会のしくみも学べます。
本やお菓子を買うにはお金がいる
お金は、大人が働いて手に入れてるよ
僕はまだ働けない。気まぐれにもらうのではなく、おこづかいをもらうルールを決めよう!
おこづかいプログラムで学ぶこと
おこづかいプログラムでは以下のようなことを学べます。
・人はお金を得るために働かなければならない
・お金を何に使うかをちゃんと考えなくてはいけない
・ほしいものすべてが手に入る人はたぶんいない
・お金には責任がつきものである
・お金があればいろいろなものが買える
・お金は簡単になくなってしまう。間違って使われることも多い
・未来のために、持っているお金の何割かは貯金しなくてはならない
・地球の未来のために、環境や社会的弱者にも配慮してお金を使わねばならない
おこづかいプログラム4つの特徴
「おこづかいプログラム」と「ただおこづかいをあげる」場合との違いはこんなにも!
①親は小遣いを支払い、子どもは「家の仕事」を引き受ける
家族にお願いされて、そのときどきで取り組むのは「お手伝い」。
おこづかいプログラムの「家の仕事」は、事前に両親と話し合って交わした「契約」にもとづき、子供が「責任」を持って取り組むもの。
両親はこの「責任」を果たしたことに対する報酬として「おこづかい」を支払う。
大人が仕事をして給料をもらうシステムを、子供にも体験させるわけです。
②親子で会議を開き、金額と仕事を両者の合意のもと決定する
どんな「仕事」に対して、どれだけの「おこづかい」が得られるのか。
家族で会議を開き決定します。
そのあとで「契約」を交わす。「契約」という通常の口約束よりも重い約束を交わすことで、親子ともにお小遣いプログラムをやり抜く決意をもてるようにします。
また、子どものうちはなかなか体験できない「契約」を学習する機会になります。
③おこづかいを4つに区分する
「おこづかい=子供がすきなことに自由につかえるお金」というイメージがありますが、おこづかいプログラムでは、おこづかいをもう少し広く捉え、「必要なもの」のためのお金もおこづかいから出します。
そうすることで、子どもはお金に対して「計画性」を持つことができます。
④お小遣いの裁量を年齢とともに拡大する
おこづかいプログラムの最終目的は、「子どもが家を出て一人暮らしをする際に、食費や光熱費・家賃などの支払いを自分でマネジメントできるようにすること」。
マネジメントする力を付けるには、「必要なもの」のためのお金がキモになります。
初めは「文房具代」、少し大きくなったら「習いごとや塾への交通費」などをお小遣いとして渡し、子供が管理するようにします。
次第におこづかいでまかなう裁量を拡大することで、マネジメントする力を伸ばしていく。
おこづかいプログラムのステップ
おこづかいプログラムは以下のステップで進めていきます。
①まずはお小遣い会議を開く
1.何にお金を使っているか、お金を出してもらっているかを書き出す
お菓子、文房具、おもちゃ代金など。
2.それらをなんのために使うのか書き出す
必要なお金(学校で使う鉛筆やノートなど)、欲しいもののためのお金(お菓子やおもちゃ)に分類して合計する(一週間単位)。
ゲームなど高価なものを買うために、貯金のためのお金という分類も作る。
②交渉する
・必要な支出について交渉する
例えば、サッカー帰りのジュースはみんなで飲むのが楽しいから必要!ということを交渉する。
・適切な金額を決定する
1.家計に無理のない金額であること
2.年齢が上がるにつれ金額があがること
3.子どもにとってちょうどいい金額であること
「子どもの年齢×100円」が1週間あたりののおこづかい額の目安。
各自の必要なお金にあわせて設定しよう。ちょっとこの目安は高いかなと思うので、うちはもっと下げてます。
③予算を立てる=おこづかいを何に使うか計画を立てる
・透明な入れ物に、分類別にお金をいれておく
目で見ただけで管理できるので、おすすめ。分類は以下の4つ。
1.ほしいもののためのお金
からっぽになるまで好きに使える。
ただし、週の途中でからっぽになったら次の週になっておこづかいをもらうまではからっぽのまま。
2.必要なもののためのお金
ノートなどの文房具のほか、必要なものを買うためのお金だから、この金庫を空っぽにしてはダメ。
必要な時まで大事にとっておこう。
3.短い間の貯金
たとえば毎週買うわけではないけど毎月絶対使うことがわかっている月刊漫画を買ったりするのに使うお金をためておく。
プレゼント代もここから。それから、社会のために使うお金、募金や寄付もここにためておく。
4.長い間の貯金
おこづかいではすぐには買えないけれど欲しい高価なもの、ゲームソフトなどを買うために長い間ためておくお金はここに入れる。
この金庫はいつもは入れるだけで、めったなことでは使わない。
年齢×100円が1週間のお小遣い額。それに以下の割合を掛ける。
1.ほしいもののためのお金 20%
2.必要なもののためのお金 40%
3.短期的な貯金 20%
4.長期的な貯金 15%
5.寄付のためのお金 5%
一般的に言われるおこづかいは①のみ。
年齢に応じて、①のみから始めるのもよし。
④お手伝いではなく、仕事を決める
1.WIN-WINであること
2.年齢や忙しさを考慮すること
3.選んだ仕事を様々な角度から検討すること
・靴をきれいに並べる
・郵便物をポストから取ってくる
・ゴミ箱をからにする
・ゴミ置き場へごみを出してくる
・フローリングワイパーをかける
・床のぞうきんがけ
・お風呂掃除
・洗面所のシンクをきれいにする
・トイレ掃除
・お米を洗って炊飯器のスイッチをセットする
・食事作りの手伝いをする
・ペットにえさをあげるなどのお世話
・洗濯物をたたむ
・洗濯物を干す
・植物の水やり
・ベランダの掃除
・玄関先の掃除
・草むしり
⑤家族の一員として責任を果たす
おこづかいをもらうために仕事をするのではなく、家族の一員として仕事を分かち合って、責任を果たして誰かの役に立つことでおこづかいをもらうということを理解してもらう。
大人は会社に対して責任を果たしているということを伝えるなど。仕事を催促されずにちゃんとやるということも約束する。
どうしてもできない場合は話し合って「しごと」を再設定する、という条件をつける。
「おこづかい」=「誰かの役に立った対価」という考え方を教えるのは大事!
⑥ボーナスをもらうための仕事を設定する
もっとおこづかいがほしいときのために決めておく。
1. 上限額を設定する(1週間のおこづかいの40~50%)
2. いつもの仕事をせずに、ボーナスの仕事だけをするのは無し!
⑦約束を紙に書く
おこづかい契約書として本物の契約書のように書く。そして、お互いサインをする。
⑧仕事カレンダーを作る
作ったら、見やすい所に貼っておく。仕事をしたらシールを貼る。
⑨チェック&再交渉
仕事の内容やおこづかいの金額を見直す場を設ける。
子どもが大きくなってきたらできることが増え、任せる仕事もより難しいものにできるかもしれない。
仕事を変えておこづかいの増額を考えてもいい。
部活や習い事などで子どもが忙しくなってきたら、責任が果たせなくなるかもしれない。仕事の内容を見直す必要がある。
以上がプログラムの概要です。
おこづかいプログラムのコツ
子供がやる気がないときは、再びやりたいと言うまでプログラムを停止するのがいいそう!
・おこづかい初心者は、特に週給制がおすすめ
お金の管理は1か月単位でやるより、1週間単位でやるほうが簡単だから。
発達心理学の観点から見ても、小さい子であればあるほど、時間展望のスパンがとても短い。
週給制のほうが、失敗も小さくなるでしょうし、リセットもより容易。
・おこづかい帳はなくてもいい
おこづかい帳はつけたほうがいいとは思いますが、強制する必要はありません。
大事なことは「いくらもらったか」「現在いくら残っているか」「使ってもいいお金はいくらか」がちゃんとわかっていること。
それがわかるようになっていれば問題ない。
お金の使い方の訓練は5歳くらいから始めるのがベスト、と書かれているので、私は息子が5歳になってから、おこづかいプログラムをスタートしました!
体験談を記事にしていきますね♪
より詳細なやり方、考え方、コツ、契約書やお仕事カレンダーの見本が載っているので、ぜひ読んでみてください🐈
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