2ちゃんねる開設者ひろゆきがお金についても語る本「誰も教えてくれない日本の不都合な現実」を紹介
日々、お金の勉強をしているまにゃです!
毎月10冊は本を読んでいます。
今回は、THEお金の勉強、という感じじゃなかったけど、タイトルに惹かれて「誰も教えてくれない日本の不都合な現実」を読んでみました。
YouTubeでお金の勉強をしているとたまに出てくることがあります。
率直な意見をしゃべりまくってて面白い(笑)
・日本のリアルな現状がわかる
・お金、キャリア、教育、才能など幅広くはっとさせられる情報がある
「誰も教えてくれない日本の不都合な現実」は、2021年11月に出版されました。
比較的新しい本です。
第1章 日本という国の現実
第1章では、日本の現実について以下のようなことが書かれています。
人口が減る日本の未来はなかなかに暗い
歴史を見ると人口が減り続けているのに発展している国は基本的にない。
これは経済だけの問題ではなく技術や文化知識のレベル低下にもつながる。
日本の20代の半分くらいは貯金がゼロ
2人以上世帯の平均貯蓄額は1430万円。
単身世帯は653万円。
平均値のマジックで平均値はとんでもない金持ちがちょっといるだけで増える。
実は今の日本には貯金ゼロの人がたくさんいる。
ちゃんと就職して毎月お給料をもらっているのに、家賃や奨学金の返済や生活費を支払うと手元にお金が残らない。
そのため、普通に働いているのに貯金がゼロという人が結構いる。
奨学金の返済も問題になっているみたいですね。
若い人が選挙に行っても政治は変えられない
20歳から39歳までの日本人は、40歳以上の人の3分の1しかいない。
政治家も高齢者にウケる政策をしないと選挙で勝てないのが今の日本の現実。
日本の財政は破綻する可能性がある
国債を買っている人達は、「国債を買えば安全にお金を増やせる」と思っているから買っているだけ。
海外に投資した方が全然儲かるとなれば、日本の国債を誰も買ってくれなくなる可能性は十分にある。
そうしたら日本の財政は破綻する。
いよいよお金を貸してくれる人がいなくなったらもう破産するしかない。
国が借金できなくなるタイミングが誰にも分からない。
政治から優秀な人間はどんどんいなくなる
国家公務員の給料が安いから、東大生など優秀な人材は外資系企業といった給料が高い会社に入る。
政治に必要なのは頭の良さだけじゃないとは思うけどね。
移民の受け入れで若者の給料は安くなっていく
日本では2019年4月から単純労働者の移民受け入れも可能になっている。
移民の受け入れは今後も進む。
実は、アジアの人は日本に来たいとそれほど思っていない。
景気は悪いしこれから伸びていくようにも見えないから。
特定の技能を持つ外国人は、日本で働くよりもアメリカや中国に行くだろう。
そうなるとこれから日本で増える移民はこういう技能を持たない人たち。
カンボジアなどの裕福でない人からしたら時給500円でも高額という理由で、日本人がやってきた仕事を彼らが安くやることになる。
つまり、低賃金な人ほど職を奪われる。
第2章 お金と経済の現実
第2章では、特にお金に関することが書かれています。
チャンスはお金持ちの人だけにやってくる
最近は、普通の人に夢の配当金生活を勧める人もいるそう。
投資信託の配当金などだけで働かなくてもお金が入ってくるような生活。
でも、投資信託だけで生活できる人などほとんどいない現実は知っといた方がいいんじゃない。
お金持ちの人が儲ける方法は普通の人と同じではない。
例えば年収5億円ぐらいになると証券会社から連絡が来て、一般には買うことのできない株を紹介されたりする。
日本人の平均給料は下がり続けている
2019年には年収200万円以下の人が初めて1200万人を超えた。
働いている人が5000万人ぐらいだとすると、その4分の1近くの人が年収200万円以下。
これは共働きでパートに出る人が増えたというのもあるんじゃないかな?
奨学金という名前は詐欺的
奨学金は本来、成績が優秀な人に返済を求めずにお金を支給するもの。
でも、多くの奨学金は利子を加えて返済しなければならない。
これでは単なる教育ローン。
確かに、そうだよなぁ。
ローンを組んで家を買うのは損する趣味
本当の金持ちでない人がローンを組んで家を買うのは勧めない。
将来値上がりしそうな家を買えるならいい。
でも、これから人口が減って高齢化も進むわけだから、郊外に土地と家なんか買っても損する可能性が大きいだろう。
賃貸の方がいいと思うのは、資産価値の点からだけではない。
人口が減って高齢化が進むエリアはこれから住環境が悪くなる可能性が高い。
そうなると、賃貸でいつでも引っ越せるようにしておいた方が安全。
日本の株式市場はもはや不健全な状態
日本の株式を一番買っているのが日本政府。
日本の上場している株式の14%にもなる。
日本の株価は国が買い支えているから値下がりしないが、いつまでも続けられるわけではない。
本来なら潰れるべき企業がゾンビのように生き延び、健全な経済成長を邪魔している。
日本の税制は資産家が得をする
日本の税制はサラリーマンには厳しく、働かずに大金が得られるお金持ちが得するようになっている。
サラリーマンは税金を給料天引きできるのをいいことに、搾取されまくっている。
タワーマンションには住むだけ損
タワーマンションは住環境に問題がある。
短期間で急速にマンションが増えたので、下水道などのインフレが追いついていない。
バブル時代に建てられた熱海などのリゾートマンションの中には、資産価値が下がって売るに売れず、廃墟化しているものがある。
数十年後、今のタワマンも同じ運命を辿るんじゃないか。
エレベーターを捕まえるの大変そうだし、部屋にたどり着くまでに時間がかかりそう。
第3章 仕事とキャリアの現実
第3章では、仕事関係について書かれています。
日本人の働き方はものすごく効率が悪い
ヨーロッパの先進国と比べると、日本の会社は給料が少ないし休暇も少ない。
原因は日本の会社の生産性が低いから。
なぜ日本の生産性が低いのかというと、日本人が頑張って物を作り過ぎるからだと思う。
日本はビールにしてもお菓子にしてもシーズンごとに新商品が目白押し。
欧米では日本ほど新商品は出ない。
新商品を出すには開発に携わる研究員とかラベルのデザインとか、新しい生産ラインが必要だし、広告費もかかる。
新しいものはむやみに開発しないで同じものを作り続けた方が、圧倒的に効率が良い。
日本は毎月のようにイベント関係の新商品があるなぁ。
第4章 結婚と教育の現実
第4章では、結婚や教育について書かれています。
環境によって結婚のしやすさは変わる
出会いがなく恋愛経験が少ない人は、変に理想が高かったり、恋愛対象としての異性に対して妄想に近い願望を抱いたりすることが少なくない。
100点満点を追求するのではなく、65点で満足するのが幸福の鍵。
学校のテストで測れる能力は意味がない
知識を詰め込むよりも、いかに必要な情報を素早くインターネットで検索して探し出せるかのうほうが有意義。
あと、大事になるのはきちんと自分の考えを伝える意味でのコミュニケーション能力や度胸。
これは学生時代から思ってた(笑)
学校先生のいうことを真に受けてはだめ
子供が学校の先生を大人の手本にしてしまうのはあまりよろしくないと思う。
というのも、学校の先生は大学で教職課程を経てそのまま教師になる。
社会に出たことがない人たち。
学校の他の社会の仕組みを知らないので考え方が偏りがちになり、子供に教える際にもずれたことを言ってしまうこともよくあると思う。
勉強のことについてはエキスパートだけれど、学校の勉強以外のこと、例えば進路のこととか生き方とかそういう部分で先生の言葉を真に受けすぎるのは危ないと思う。
これは確かに、と思った。
子供の学歴は親の収入で決まる
今は国公立大学の学費も年間50万円以上と、一昔前ほど安くない。
公立私立を問わず有名大学に行かせるには、小学校低学年の頃から塾に通わせることが普通になっている。
お金に余裕がある家庭は子供の教育に投資できるし、親の気持ちにも余裕があるから子供の将来について色々アドバイスできる。
お金がない家庭だと、日々の暮らしで精一杯で、金銭的にも精神的にもそれどころじゃないというのが現実ではないか。
東京に住む友達が、小学3年生から中学受験争いが始まっているのが当たり前、と言っていてびっくりした。
第5章 能力と才能の現実
第5章では、能力や才能に関することが書かれています。
人生はかなり運に左右される
努力すること自体は悪いことではないけれど、努力をすれば結果が出るわけでもない。
努力でなんとかなることもあるけど、実のところ人生では運に左右される事が多い。
日本は戦争と無縁な国なので日本に生まれた時点でかなり運がいい。
日本は経済的には暗いけど、平和であることは本当に恵まれていると思う。
「誰も教えてくれない日本の不都合な現実」、いかがでしたでしょうか?
面白いですよね!
ここには簡潔にしか書いてないので、ぜひ書籍を手に取ってみてください。
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